頻繁に使うものではないけれど、重要で大切な印鑑。正しいお手入れやメンテナンスの方法を知って、上手に管理しましょう。
1. 印鑑のお手入れ(メンテナンス)
2. 印鑑の保管方法 の心得
1・印鑑のお手入れ(メンテナンス)
大切なあなたの印鑑、正しくお手入れしていますか?まずは、次の3点を守れば基本的に綺麗に印鑑を保つことができます。
①印鑑を使った後は、その都度朱肉をきれいに拭き取りましょう。
②保管は印鑑ケースにしまい、温度・湿度の急激な変化のない場所で。
③衝撃を避け優しく取り扱いを。
特にケースの出し入れの際に落としたりぶつけたりすると、強い衝撃で枠が欠けてしまうこともあります。
①印鑑を使った後は、朱肉をキレイに拭き取りましょう。
・使うたびにその都度
ティッシュや柔らかい布などを使って印面に付いた朱肉を拭き取りましょう。使うたびにその都度さっと拭き取るひと手間を惜しまないことが大切です。特に、木製印材である柘植(つげ)材は、朱肉の油が染み込むと欠ける原因となることがあります。
・物への姿勢が心の姿勢
印鑑に限らず、物を大切に使いお手入れする、というのは自分の生活にも大きく影響してくるものです。大切な印鑑を丁寧にメンテナンスする姿勢を心がけたいですね。もしも朱肉や汚れがこびりついてしまった場合は、使い古しのハブラシで結構ですので優しく汚れを取り除きましょう。強くこすることは厳禁です。また、ベンジンやシンナー、除光液、などの薬品は印材を痛めてしまいます。
②印鑑の保管は、必ずケースに入れて。
・印鑑ケースが必須
印鑑に用いられる天然印材は、天然であるが故に温度や湿度の変化が苦手です。乾燥を防ぐために必ず印鑑ケースに入れて保管しましょう。ケースに入れておくことで印面の保護の役割も果たしてくれます。保管する場所も常温で湿気の低いところ、を心がけてください。例えば、直接クーラーが当たるデスクの上、暖房器具のすぐそばの戸棚の中などは避けた方が良いと言えます。
③優しく取り扱いましょう。
・衝撃を避けましょう
自然素材で作られた印鑑は、衝撃に気をつけることで長く使うことができます。基本的に印鑑の印材は耐久性の良い素材が使われていますが、印鑑で一番大切なのは精密に彫られた印面部分です。印鑑の欠けは外枠の部分が最も多く、捺印後にうっかり落としてしまった、ケースに入れずに引き出しに入れていたら気が付いたら欠けてしまっていた、などの「ついウッカリ」を防ぐことが大切です。
・捺印の時も優しく使いましょう。
ガンガン叩いたり勢いよく押しつけるようにして取り扱うのは避けましょう。
印鑑マットなどを下に敷いて優しくグッと捺印すると、印影も綺麗に写りますし印鑑も長持ちします。
①朱肉を綺麗に拭き取る
②ケースに入れて保存
③優しく取り扱う
日々の少しの心がけで大切な印鑑を美しく長く使ってあげましょう。
2・印鑑の保管方法の心得
大切な印鑑の保管はどうすればよいでしょう?
①お手入れの面からの注意事項 と、 ②防犯上での配慮と の二点を踏まえて保管場所をお考え下さい。
①印鑑のお手入れを考慮した保管の仕方。
・印鑑はケースに入れて
・「温度や湿度の影響が少ないところ」で保管
普段ほとんど使用することがない実印や銀行印なら さらに桐箱に入れておくと温度湿度の変化が抑えられより安心です。
②防犯面からお勧めする印鑑の保管の仕方
大切な印鑑ですから、もちろんすぐに他人に分かるような場所には保管しないこと、はまず第一のこと。他にも気をつけておきたい点がいろいろとありますので参考にしてみてください。
印鑑と関連書類を同じ場所に保管しない。
・銀行印と通帳は、同じ場所に保管しない。
・実印と印鑑登録証(カード)や不動産の権利書、手形や小切手などを同じ場所に保管しない。
万が一、を考えれば、印鑑と関連書類を一緒に保管するのは大変危険です。
【 銀行印 】
通帳と銀行印は別々に保管
銀行印と通帳のセットで盗難に遭った場合、預貯金を根こそぎ引き出される。。という被害もあり得ます。そして、預金者自身の「過失」扱いとなり銀行で補償してもらえないケースもあります。
銀行印と通帳を一緒に保管してしまっていたために、預金を奪われ補償もしてもらえない。。ということの無いよう、別々に保管場所を管理しておくことは最低限の防犯手段でなのです。通帳と印鑑を別々に保管し、通帳にはダミーの印鑑をセットにしておく、という裏ワザもあるそうです。
【 実印 】
実印と印鑑登録証(カード)・不動産の権利書は別々に保管
また、さらに気をつける必要があるのは実印と印鑑登録証、及び不動産の権利書です。「印鑑登録証(カード)」があれば、役場で申請書に記入するだけで他人でも印鑑証明書を発行してもらえることはご存じですか?(本人確認書類は求められない為)
実印と印鑑証明書のセットは、非常に大きな効力を持ちます。悪用されて家や土地を勝手に売り払われたり。。。ということもあり得るのです。また、「印鑑登録証(カード)」を免許証など住所・氏名がわかるものと一緒に保管することもとても危険です。印鑑登録証(カード)があれば、本人確認なしで本人の住所・氏名を申請書に記載すれば誰でも印鑑証明書を取ることができるのです。
また、 印鑑証明を取るときも、必要部数だけを申請し、余分な印鑑証明書を手元に残さないことをお勧めします。近年では、IT機器を使用して印鑑証明書や実印の印影を複製する、などの高等な手口も出ているそうです。
上記のように、
・銀行印と預金通帳
・実印と印鑑登録証(カード)、印鑑証明書、不動産などの権利書、手形や小切手など
・印鑑登録証(カード)と住所氏名の分かるもの
・・・等、印鑑と関連書類は別々の場所に保管し管理しましょう。
① 印鑑のお手入れ ②防犯 の2点を踏まえて、大切な印鑑を、ひいてはあなた自身を守りましょう。
人生の節目に必要な印鑑の選び方」から、履歴書などの重要書類に捺印する際に「失敗しない印鑑の押し方」のコツにいたるまで、知っているとちょっと得をする「印鑑のお役立ち情報」をひとまとめにしました。
■ショップ名:ローズストーン(株式会社 小林大伸堂)
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