専門店ってなんだろう?
先日、社内での会話の中で「専門店ってなんだろう?」という議題があがりました。「専門知識をもってアドバイスしてくれる販売員がいる」という意見や、「コンセプトがはっきりとしている店である」などいろいろな意見が飛びかった中、「そこでしかできない体験ができてワクワクする場所」という意見に注目が集まりました。
専門店だからこそできる体験を
次に、「専門店だからこそできるワクワクできる体験」を自社にあてはめるとしたら何ができるだろう?という話し合いになり、これまでの接客方法を振り返ってみました。その際、「販売側目線をやめて、お客様目線で考えてみよう」という4代目からのアドバイスをもとに議論しました。
その結果、これまでは印鑑の用途やサイズ、素材についてはお客様にお伝えしてきたけれど、「実際に印鑑を押して頂く」という体験を積極的にしていないことに気がつきました。
実際に手に取って、押し比べて頂きたい
「実際に印鑑を押して頂く」、当たり前のことのようにも思いますが、考えてみればほとんどのお客様が印鑑を押すことなく印鑑を選ばれて、引き取にこられていました。そこで社内での話し合いが終わってすぐ、スタッフメンバーと一緒に、実店舗の一角に印鑑押し比べコーナーを用意しました。
さっそく、翌日の朝に効果があらわれました。「成人を迎える息子に印鑑を贈りたい」とご来店された親子が印鑑の押し比べコーナーでいくつかの印鑑を押し比べされたそうです。はじめは宝石印鑑をご覧頂いていたそうなのですが、押し比べをした結果、重みのあるクラッドメタルの印鑑をお選びになられたそうです。決め手は、「大きな決断や責任ある決断をするときに必要な実印だからこそ、ずっしりと重みのある印鑑を持たせたい」ということでした。
※画像はお客様が選ばれた重みのある クラッドメタル印鑑gene【ジェーネ】
自分だけの1本と出会う喜び、記憶に残る店
ローズストーン店舗では、ご来店頂いたお客様に対して、「選ぶ楽しみ、自分だけの1本と出会う喜び、記憶に残る時間」を演出することを心がけています。そこに「体験できるワクワク」を取り入れていくことで、より「専門店でいいものを買う」ことに対してのの満足度がアップすることを実感しました。これからもお客様目線になって考える時間をつくって、よりよいおもてなしができるよう心がけたいと思います。