実印に求められることとは?
ところで「実印」の相場はどのくらいなのでしょう?
数百円で手に入る印鑑も有れば数万円時に数十万もするような印鑑も販売されていて、その相場は分かりにくいですね。
お値段だけでは判断はできませんが、やはり印鑑はある程度「良いもの」を予算の範囲内でお求めいただくことをおすすめいたします。
では、「良い実印」とはどのようなものでしょうか?
実印に求められるのは、
・あなた個人を証明できること(偽造されにくいこと)
・印影が変わらないこと(欠けにくいこと・丈夫なこと)
・使って満足のいく印鑑であること(自分だけの印影・使って気持ちの良い印材)
ということ。
◎偽造されにくいこと
大量生産の三文判や既製品の印鑑、読みやすく分かりやすい(判読性が高い)印鑑は、防犯面で見て実印に適しているとは言えません。
読みにくくオリジナルの印影であれば、それだけ偽造されにくく安心と言えるでしょう。
機械彫りの印鑑よりも、手彫り・手仕上げにてオリジナルの印影を作ってくれる印章店がより安心いただけます。
◎丈夫で欠けにくいこと
・素材選び
角系印材や柘植なども粘りのある緻密な欠けにくい良材です。
最近では、チタンなど金属性の印鑑も欠けの心配が無いと若い方に人気があります。
・彫刻技術
コンピュータ制御の機械彫りの彫刻は、のっぺりと均一で枠の処理も粗さが残る為に欠けやすいと言われます。
手仕上げで丹念に整えられた印鑑は、美しくかつ丈夫に仕上がり、欠けにも強いものとなります。
◎使って満足がいく印鑑であること
押印した印影は書類に残り相手の手元に渡ります。
契約の場、ビジネスの場、大切な手続きの場において、自信を持って気持ち良く押せる印鑑であることは、その場面に臨む上でとても大切なことなのです。
偽造されにくく美しい字を彫ってもらうためには技術料が、
欠けにくく丈夫な素材を選ぶと材料費が、
それぞれにかかります。
大切なあなたの財産や権利を守るのが実印です。
実印を悪用されれば大きな被害を被る可能性もあります。
実印が欠けてしまえば、その印鑑は実印としての効力を失い新たな実印を作り直す必要が出てきます。
どのくらいのお値段で購入するかは人それぞれですが、財産や権利を守る印鑑にかけるお金を渋ったために、自分の大切な物を失う危険性を高めることは本末転倒ではないでしょうか。
実印は、一生に一度しか作らない、という人がほとんどです。
そして人生の大きな節目にしか押さない印鑑です。
だからこそ、良い印鑑にあなたの思いを託していただきたいと思います。