サンパチ豪雪に誕生して
先日3代目小林勝三(祖父)の家で食事をしていた時のことです。祖父が見せてくれた写真集の中に、屋根まで積もった雪の写真がありました。サンパチ豪雨といい、昭和38年、1月から2月にかけて、主に新潟県から京都府北部の日本海側と岐阜県山間部を襲った記録的豪雪のことだそうです。ちょうどこの年に4代目小林照明(父)は誕生したとのこです。父いわく、そのときのことはさすがに覚えていないとのことですが、当時の福井県は冬になると今と比べ物にならないくらいの積雪がすごかったようです。
嬉しそうに当時を語る祖父と祖母
当時のことを語るときの祖父と祖母は、何とも言えないくらい嬉しそうな顔をしていました。その経験を僕と妻はただひたすらに聞いているだけだったのですが、その時間はとても優しく、ゆったりと過ぎていきました。僕も今年で28歳になるのですが、この年で元気な祖父母と食事をしたり昔話を聞いたりすることができることを幸せに思います。語り継がれる歴史があるというのも老舗のいいところだな、とつくづく思う今日この頃です。