ついに印刀のカタチが完成いたしました。
ここから砥石(といし)で印刀の先を研いで歯をつけていきます。
こちらが送られてきた状態の印刀です。
この時点ではまだ刀のカタチにはなっていません。
まずは、竹の皮でこれらを巻いて持ち手をつくっていくのですが、
その際に、竹をお湯で温めると柔らかくなるという特長を利用して巻いていきます。
このときにちょっとしたポイントなのですが、
太さの違う印刀を分かりやすくするために、あえて竹を巻く間隔をかえています。
この時点で印刀のカタチは完成するのですが、
下の写真のように印刀にはまだ歯がついておらず、黒ずんでいます。
そこで、印刀の先に歯をつけて印鑑を彫れるようにするために、
砥石(といし)という天然の石を使って印刀を研いでいくのです。
この作業がとても難しく、一人前になるまでに10年はかかる、と言われました!
実印を彫れる彫刻士になるためにも、印鑑修行でみっちりと経験を積んでいきたいと思った今日この頃です。
まだまだ時間がかかるとは思いますが、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。