こんにちは。小林大伸堂5代目彫刻士の小林稔明です。
今年の冬はやけに雪が降り積もりますね。
こちら福井県では当たり前の雪ですが、
今年は関東方面での積雪に関するニュースを目にする機会が多いように感じます。
さて、今日は久々に職人としての投稿です。
まだまだ修行中の身でありますが、
かれこれ6年ほど、出勤した日は欠かさず
僕が毎日欠かさずおこなっている作業として、
印鑑彫刻の仕上げがあります。
その印鑑彫刻の中で一番難しいのは彫刻刀の
刃(は)を研ぐことだと僕は思っています。
なぜなら、スイッチを入れるだけで毎回決まったコンディションを
保ってくれる精密機械とは対称的で、
物凄くアナログで手間のかかる作業だからです。
この刃(は)を研ぐ作業はそれなりに時間がかかります。
正直、その時間をとるくらいなら1本でも多く彫っていたい。
そう思ってしまいがちです。
だけど、
一見もったいないと思えるその時間こそが実はとても大切で、
刃(は)を研ぐことによって、日常業務がスムーズに進み、
かえって時間が短縮されるのです。
だから、忙しい時こそ、忙しくなる前にこそ、
刃(は)を研ぐように心がけたい。
そう思う今日この頃です。