こんにちは。小林大伸堂5代目の小林稔明です。
みなさん、いかがお過ごしですか?弊社がある福井県鯖江市は今日も大雪の影響で様々な不便を抱えながら生活・仕事しています。朝から晩まで駐車場や道路の雪かきに一日の大半を費やしています。物流がストップし、食料やガソリンが不足、スーパーマーケットの食品コーナーは、野菜やパン、肉がほとんどない状態がかれこれ1週間ほど続いています。
実はこの記録的豪雪に見舞われた日の前日から3日間、僕と4代目である父の2人で鹿児島県頴娃町に滞在していました。目的は本つげの植林を体験することでした。
1日目
出発の日の早朝、5時半に起床し、向かった小松空港は雪のため欠航。一時間以上かけて一旦鯖江まで戻り、遅れていたサンダーバード(特急列車)に飛び乗りました。この時点ではそれほど多くの積雪ではなかったので、すんなり鹿児島に到着することができました。
とはいえ、到着したのは夜の8時。この日は食事と打ち合わせをして就寝しました。
2日目
この写真は、鹿児島県頴娃町にあるいせえび壮という宿から見た景色です。南の島であるにも関わらず、夜から早朝にかけて雪が降り積もりました。
2日目は朝から本つげの植林を体験しました。とはいえこの時点で10年目くらいの細めの木を植えかえる作業になります。柘植(つげ)は印鑑の材料として使用できる太さに育つまでに約30年ほどかかります。その間、成長していくにつれて細やかな管理が必要になるそうです。
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この日は天候に恵まれたものの、ちらほらと雪が残っている場所があり、現地の方はめずらしい雪に大変驚かれていました。
無事、柘植の木の植林を完了することができました。自分たちで植えた柘植はとても愛着がわき、今後の成長が待ち遠しい気持ちです。
3日目
最終日は、福岡市に移動し、東京南青山291に続き、印鑑の商談ができる事務所の契約を行ってきました。これで今後は九州のお客様とも直接お会いすることができるようになります。九州地区の方で、福井県まではちょっと行けないけど・・・という方は是非福岡事務所へお越しください。(事前にお問い合わせ頂きますようよろしくお願いします。0778-51-0628)
福井県鯖江市にて
青空が近く感じた九州とは打って変わって、鯖江駅に着いた瞬間、大雪の壁が立ちはだかりました。写真奥の2つの山は、鎌倉ではありません。駐車場にとめておいた自家用車です。その上に1メートルほどの雪が降り積もっていました。
早速父と雪解けに挑み、無事車を救出することができました。
後日、職場近くの駐車場にて、スタッフ一同、力を合わせて雪かきをしました。数名のスタッフが登れるくらい高い山でしたが、雪解け後の達成感と一体感は苦労を越えるものがありました。
本つげで彫った温もりのある印鑑
最後に、鹿児島県頴娃町で育った本つげに彫刻した印鑑がこちらです。つげの印鑑は温もりがあり、赤ちゃんの出産祝いや、結婚して嫁ぐお嬢様へのプレゼントなどにおすすめです。当店のオリジナル書体である「こころ-cocoro-」との相性も抜群で、やわらかい印象の印鑑に仕上がります。