こんにちは。小林稔明です。
僕は124年続く老舗印章店の5代目として、日々お客様の想いを込めた印鑑をおつくりしています。心掛けていることは、一つひとつの印鑑が、お客様にとっての一生ものになると思いながらおつくりすることです。
一つひとつの印鑑には、お客様それぞれの想いやストーリーがあります。
僕たちの仕事は、その想いを伺うことからはじまり、おつくりするときも、発送する時も、その後も、その想いがずっと続きますように・・・そんなことをいつも考えています。
そして、この彫刻刀が僕の仕事道具です。
刃先をつくるものも自分自身。印材によって刃先の角度を調整したり、
定期的に砥石でメンテナンスしながら付き合っています。
難しいのは彫刻する作業ではなく、実は刃先数ミリを整えることです。
刃先を整える際、気持ちのブレは指先を通じてダイレクトに彫刻刀に伝わります。
なので、刃先を整える前は必ず気持ちを整えるようにしています。
長く使い続けるということは、メンテナンスが欠かせないんですね。
仕事道具と一心同体になるためには、真剣に会話して常にコンディションを訪ねる必要が
あるように感じます。
長く道具と付き合う、
自分だけの相棒になる。
使い捨ての時代に、あえて一生使えるこだわりを使うことが僕は好きです。
使いにくいところや、メンテナンスが必要なところ、
そんなところも全部含めてたまらなく好きです。
例えば、僕は彫刻刀以外にも万年筆という相棒がいます。
モンブランのマイスターシュテュック146という万年筆です。
モンブランは長きにわたって高品質と伝統的なクラフツマンシップ
を始めとする永続的価値を守り続けているブランドです。
歴史の長さと一貫した価値を提供し続けていること、
そして未来につなげる事ができると感じたのが使いはじめたきっかけでした。
万年筆も常にメンテナンスが必要な道具ですが、
使っていくうちに自分だけの相棒になっていきます。
彫刻刀と同様に、
使い手に合わせてペン先が馴染んでいくといわれています。
そしてメンテナンスと言えば、この印鑑にもつながります。
磨くことで輝きを増すクラッドメタル素材でできた1本です。
長く付き合うことで、相棒になっていく印鑑。
1000年先も名前を受け継ぐ証になる印鑑。
そんな印鑑が作りたいと思って開発したのが、
この gene【ジェーネ】です。
人生の相棒になる。そして、
あなたの決断をあと押しする。
【gene】とはイタリア語で「遺伝子」を意味するクラッドメタル印鑑です。単なる道具や文字を超え、幸せになって欲しいという想いやこうなりたいという願いを刻むもの。そして「その一歩をあと押し」するものであってほしい。そんな願いを込めて開発した小林大伸堂のオリジナル商品です。